軌道
たまたま、日本カメラの3月号の十文字美信さんの総評が目に留まりましたので備忘として。
引用させていただきます。
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デジタルカメラに搭載されている機能の進歩によって、
むずかしい光線の情景でもバランスよく正確な露出で撮れるのが当たり前。
フィルムなら光量が不足して思うようなシャッタースピードに設定できなかった場合でも、
ISO感度を上げることで簡単に撮影できるようになり、
しかも、撮影したその場でモニターを確認しながら設定修正が可能に。
さらに撮影した後、処理技術で全体のトーンを新しく作り変えることもできるのが現在の写真を取り巻く環境です。
綺麗な写真を撮るだけでは何の感動も起きないし、誰も驚かない。
このような時代にあなたはなぜ写真を撮るのでしょう。
私がアマチュア写真家たちに期待するのはプロが撮らない写真です。
プロはあらかじめ結果を知っている方法論で写真を撮る。
知り過ぎていればそれだけとらわれていることも多いのです。
本当に写真が好きで好きでたまらないアマチュア写真家の誰かが、
これからの写真のあり方のきっかけを発見する気がしています。
アマチュアが新しい扉をあける時代が来ているのです。
(日本カメラ 2012 3月号 P279より)
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