不忍:「Living with photography」:Instyle Photography Centerにて(4/17~4/29)
GRDigitalⅣ
本日14時より、グループ展のキュレーターとグループ展参加者によるトーク&フロアレクチャーが開催されます。
お時間があればどうぞ足をお運びください!
先日のオープニングレセプションでギャラリストの方にご案内いただいたのですが、
今回の自分の展示の中には、一部「希望」があります。
それとは別に、とある考えで展示の構成をしています。
そんな話をできる時間があればいいなと思っておりますが、
できれば、じっくり展示をご覧いただいて、その辺の仕掛けを発見していただけると嬉しいです。
【写真術】
写真術と言っても、操作系のことではないです。
悪しからず。。。
「銀塩写真は伝統的な技術のようなものとして今後残っていくことになるのではないか」
というのを、とある方とお話しさせていただいた時に伺いました。
技術的な立ち位置から考えると腑に落ちました。
冷静に考えれば化学変化を用いて像を作成する銀塩写真と
センサーを介した電気的な記録で像を作成するデジタル写真は作成プロセスが完全に違います。
最終的に写し撮った像を見せるという目的は同じなのですが、
同じ食べ物とはいえ梅干しとバナナは同じなんだというくらい違うんだと思います。
それでも、デジタル写真の表現を銀塩のそれ目指して作り上げようとするのは、
銀塩写真のウツクシサというものが、写真を愛する人たちの中に固定観念として定義づけされているからなのだろうと思うのです。
銀塩写真を愛でるという行為の対象は、
そこに結ばれた写真像に対してなのか、化け学が作り出した化学変化の仔細な描写の美しさなのか。
もちろん、それが両方備わっていることが、素晴らしい写真であることの前提なのでしょう。
では、デジタル写真を愛でるという行為はどうなるのか。
電気的記録で作り上げられた像を楽しむことなのか。銀塩写真を目指してディテールを作り上げることが必要なのか。
そんなこんなを考える会期中の土曜日なのでした。
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