力を・・・
GRDigitalⅣ
この前の満月があまりにキレイだったので。
ハービー山口さんの展示を見に目黒にあるブリッツギャラリーへ。
70年代後半から80年代前半のイギリスのパンクの写真。
当時のイギリスの社会の閉塞感というのは、
なんとなくですが、今の日本と似ているところがあったのだろうと思います。
伸びるだけ伸びてきた経済が停滞して、簡単に明るい未来が描けなくなった状況。
そんな中、若者たちはパンクを通して、
閉塞感に満ちた社会に対するアンチテーゼを表現したのだろうと思うのです。
そういうエネルギーに満ち溢れた若者たちの写真をとても眩しく感じました。
そんな時代と空間にカメラを持って立っていたら、
毎日がとても刺激に満ちていただろうなとハービーさんをうらやましくも感じました。
そして、同じ状況にある日本、というか日本人というのは、なんておとなしいのだろうと併せて感じました。
国民性というか、なんというか。。。
日本特有の村社会というのが、そうさせるのではないかというのがギャラリストの方のお話でした。
すぐに閉じた世界を作り、そこからはみ出るものを叩く社会。
なんだか、面倒極まりないですが、かくいう自分もそんな社会の一員なんだよなぁと思うと、
相当息苦しい次第です。
さて、ギャラリーの方は、日本の写真業界について冷静、客観的に見ていられるので、いつお話を伺ってもとても参考になります。
正直、ここでは書けないようなお話もあるのですが、
それらは置いておいて、「写真家」と「アーティスト」を使い分けていたことがとても興味深いところでした。
(※ここで言う、「写真家」とは”日本の写真家”を指します。)
アマチュアとして創作活動をしていっても、作品を広く一般の方に見ていただけるような場所は非常に少ないですよね。
というお話をしたところ、時間をかけて「アーティスト」をめざしていくのがいいのではないかとのことでした。
とはいっても、ナカナカそれを続けていくのが難しいし、
時間をかけた結果、成果が伴うものでもないのでなかなか厳しいところではあります。
ここ数年はがんばって写真をやっておりますが、
例えば来年、再来年の自分の写真への取り組み方がどうなっているのか。
ナカナカ想像がつきません。。。
写真をやめることはないですが、ステップをどう踏んでいったらいいのか。。。
悩ましい12月第1週の週末なのでした。
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