« 写真展最終日:ありがとうございました! | Main | Finlandia »

April 04, 2015

時間旅行

Fullsizerender2_2

小学生の低学年だったから今から30年前の話。

歩いて10分のところにちいさな駄菓子屋さんがあり、
当てくじや水あめやらを買いによく出かけた。
店にはいろいろな地区の子供が集まり、
話さないけれども顔は知っているという
所謂、顔なじみのような関係が知らず知らず出来上がる場所でもあった。

駄菓子屋の裏手にある観音さまの境内にちょっとしたスペースがあり、
駄菓子を食べたり、野球やドッヂボールをして遊んだ。
そこは、弘法大師が建てたという、それなりに由緒正しいお寺で、
平日、休日となく、観光バスに乗って寺社めぐりの一行がお参りに来ていた。

そんなわけもあって、あまり派手にボール遊びをしていると、
どこぞから現れるおじいさんに一喝され、追い出されるのだけれども、
しばらくしてからまたこっそり戻って、遊び続けた。

あまり広い場所ではないので、
別の地区の子どもが先に遊んでいると使えないこともあった。
僕らの仲間は穏健派で、先に遊んでいる連中がいたら、
諦めて別の場所を探した。

ある日、僕らの仲間が観音さまの境内を確保でき、サッカーをしていた。
しばらくすると、隣の地区の上級生が3人やってきた。
小さい頃から、同級生の中でも体だけは大きかったので、
上級生に何かされたら、その時は。。。 と身構えたが、
よく見ると彼らは駄菓子屋の顔なじみ。サッカーに混ぜてほしいんだけど・・・
と紳士的に言われ、一緒にサッカーをすることになった。

それからしばらく、サッカーやら缶蹴りやら、色々な遊びを彼らと一緒にした。
彼らと遊ぶようになって数ヶ月後、観音さまの改修工事が決まった。
工事のため、境内で遊ぶことができなくなった。
駄菓子屋の顔なじみの上級生と遊ぶ回数は自ずと減っていった。

もう30年も前のことで、あの時の上級生は今、何をしているか、何処に住んでいるのかもわからない。
そこらで会ってもまず気がつかないかもしれない。
でも、もしかしたら、今日の自分と同じように、
観音さまにお参りに来て、その頃のことを思い出したりしていたらいいなぁと思った、
四月第一週目の土曜日。

|

« 写真展最終日:ありがとうございました! | Main | Finlandia »