洗濯日和

日曜日の朝、布団の中で鳥の声を聴きながらウトウトしていた。
遮光カーテンから漏れる光がやけに強い。
遠くからピーピーピーという警告音。
家人がタイマーでセットしてくれた洗濯が完了したらしい。
夕方からまた天気が怪しいようなので、
少しでも長く日の本に洗濯を干さねばと洗濯を持ってベランダへ。
心なしか、家の背後の崖地に生い茂る笹の葉の色も若々しくなってきた。
こちらの心の準備なしに、季節は少しずつ進んでいる。
新緑の心地よい季節とはいうのだけれども、意外とこの時期は緊張している記憶が多い。
多分、新しい年度の始まりで、気が張っているからだろう。
去年を振り返っても、東北から戻り、
休む間もなく異動先の仕事が始まり、とても気忙しかった。
今年はこれから通常業務をしばらく休む予定。
仕事から解放されてなんだか嬉しい気もしていたけれども
数ヶ月の間、自分の身体と向き合わないといけないんだなと思うと
ここ数日は少しばかり憂鬱になってきた。
今年の新緑の季節も忘れ難いものになりそうだ。