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May 29, 2015

150501 術後8日目

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爪が伸びた。
入院前にしっかり切ったつもりだった。
2、3日前から気になっていたのだけれど、さすがに我慢できなくなった。
回診に来た看護師さんに声をかけて爪切りを貸してもらった。
わずか1週間足らずで爪がこんなに伸びるのだとすれば、
自分の右ヒザの骨や筋肉の回復にもいくらか期待が持てる。
朝食前の病室はとても静かだ。
爪を切るパチンという音が静けさに小さなヒビを入れる。
爪切りらしい音がする爪切りだ。
そういえば鳥の鳴き声を本当に聞かない。
街の中とはいえ、スズメくらいは居そうなものだけれど、
外から聞こえるのは国道467号を走る車と、飛行機の音だけだ。

自分の病室は車イス用のトイレに近く、
ベッドが廊下側ということもあるのでトイレが空いているか空いていないかが
ベッドにいながらにしてわかる。
空いている様子だったので、車イスへ乗り、トイレの入口にたどり着いた。
後ろに気配を感じ、振り返ると車椅子がもう一台。
若い男性だ。高校生くらいだろうか。
恐らくトイレなのだろうけども、
お先にどうぞというのもおかしいので、
スミマセンと声をかけてトイレに入った。
用を足してトイレから出ると、入り口の真ん前で彼は待っていた。
もう一度、スミマセンと声をかけて車イスを進める。
ずっとドアの向こうで待たせていたのかと思うとなんだか気恥ずかしい。

痛みはだいぶ和らいできた。車イスへの移動の際に響くくらいだ。
自分のことではあるが、人間の回復力には感心する。
ただ、腫れは相変わらずで、見た目はかなり痛々しい。
同室のYさんに至っては、痛みはほぼ無いと言っている。
やはり人によって治癒力は違うようだ。
それはそれで面白い。

担当医が回診に来た。
包帯の上からヒザを触り、経過は良さそうだと言ってくれた。

腫れがあるので鎮痛消炎剤を追加で処方してもらうことになった。
氷のうもダブルでヒザを昼夜冷やし続けている。
氷のうを少し外していると、すぐにヒザ周りがものすごい熱を持つ。
いつになったらアイシングしなくてよくなるのだろう。
退院したり、仕事に復帰したらそうそうアイシングし続けることはできない。
氷のうを持って仕事に行くわけにもいかないし。
そもそも、氷のうで冷やすとなると半ズボンでないと冷やせない。
自分の職場で半ズボンはあり得ないし。さてどうしたものか。
復職まではまだ時間があるからゆっくり考えよう。

右足を乗せている台が変わった。
今まではヒザの曲げの角度を15度にキープするしっかりした台だった。
今日からは座布団を細長くしたようなクッションに変わった。
足を上げている角度も緩くなり、素材も柔らかいので、
腰にかかる負担が少ない。
今までより眠りやすくなりそうだ。

術後10日目から本格的なリハビリが始まる。
自分の術後10日目は明後日の日曜日。
ただ、日曜日はリハビリ部門が休日で、
自分のリハビリはいつから始まるのかを担当医に確認したところ
経過が良好なので、1日早くリハビリを開始することになった。
手術前の説明で、リハビリの際はヒザ周りの筋肉をほぐしたり、
装具をつけて立ち上がり、歩く練習をすると聞いている。

確かに足の痛みは引いてきた。
ただ、正直、二本の足で立ち上がれる気が全くしない。
ましてや、歩くなんて想像もできない。
それも明日から。。。
1日早いリハビリ開始に向けて、
イメージトレーニングをしておこう。

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