150429 術後6日目
術後、こんなに気持ちよく眠れたのは初めてだ。
寝足りないくらいの感覚。
今日は祝日。昭和の日だったと思う。
少し前までみどりの日だったはずだけれど、いつからか変わったんだろう。
今日からGW突入する人が多いようだ。
FacebookやTwitterを眺めると、喜びにあふれたコメントが多々並んでいる。
自分は身動きが取れないので、みなさんの記事を楽しませていただくことにしよう。
かく言う自分は入院してちょうど1週間となった。
いろいろありすぎて、そんなに経ったとは思えない。
トイレの後、ラウンジから廊下に漏れている明るい光に気がついた。
早朝のラウンジには誰もいない。
ソファーの布地の桃色が目に染みる。
病室、トイレ、廊下、いずれの場所も病院だけあって
目に優しい色調で統一されている。
それらより彩度の強いものを見るのはほぼ1週間ぶりで、
些細なことだけれども脳が刺激された気がする。
窓際に車イスを近づけると
外には駐車場が見え、病院の外周に樹木が植えられている。
手術直前にその景色を家人と眺めた。
覚えようとしていたわけではないが、
その時見た景色をスッと思い出すことができる。
それにしても、わずか1週間で木々の緑がより深まっている。
季節は少しずつ進んでいる。
昼に家人が顔を出してくれた。
昨晩も遅かったのに、無理をさせて申し訳ない。
昼食を一緒に食べ、雑談しているとカーテンの上に人の頭が見える。
病室の入り口に届くか届かないかという背丈だ。
もしかしたらと思ったら、以前の所属でお世話になった職場の先輩だった。
入院の直前、たまたま出張で自分の職場に来ていた先輩にお会いした。
病院がたまたまその先輩の住まいの近くだったこともあり、
じゃあ散歩がてら顔を出すよという話をしていた。
近いからといって、大の大人が時間を割くというのは大変なこと。
回復したらお礼申し上げないといけない。
やはり、誰かが来てくれると頑張ろうという気力が出てくる。
夕方、父が様子を見に来た。
ヒザの曲げ伸ばしのトレーニングの最中だった。
今日は85度。最初の1回目はヒザ周りの皮が突っ張っていてかなり抵抗がある。
2度3度曲げると、徐々に表面的な抵抗はなくなり曲がりやすくなってくる。
何度か繰り返すと温まってきて、よく曲がるようになる。
現役のころ、父は製造機械のエンジニアだったため、
曲げ伸ばしの機械の動きに興味があるようだった。
術後、時間を見つけて父は様子を見に来てくれるが、
実家から病院までは決して近い距離ではない。
帰りの道中、事故がないよう気をつけて帰って欲しい。
気になるので、都度実家の母にメールを入れている。
それにしても、ヒザの疼通が治らない。
鎮痛消炎剤もあと2日分。
少しずつ痛みは和らいでいるのは間違いないのだけれども、
どれくらいずつ痛みが和らいでいるかを定量的に言うのは難しい。
敢えて考えてみると前日比0.95掛けくらいとでも言えばいいのか。
そんなわけだから1日1日の変化はわかりづらい。
ただ、1週間前よりはかなり良くなってきている。
これからは手術直後数日のような劇的な回復はなく、
ゆっくりじわじわとした回復になるのだろう。
右膝の回復もいよいよ長期戦の様相を呈してきた。