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November 07, 2015

いい映画/矢崎仁司監督作品「XXX」を拝見して

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矢崎仁司監督作品「XXX」
11月13日金曜日まで横浜のシネマノヴェチェントで上映中。
5つのKISSが織りなす物語。
ぜひ見てほしい作品。

新宿での上映中はまだ自分のヒザの調子がイマイチだったので
駆けつけられなかったのですが、今日から横浜のシネマノヴェチェントで
上映されるということでしばらく前から心待ちにしていました。
先入観を持たず、心を空っぽにして拝見。

4話目に出演する俳優の草野さんからのコメント
”写真集を見るように眺めてほしい”
というコメントがとてもシックリきました。

5つの作品は脚本家集団(チュープロ)の異なる5名が書き上げた作品。
上映後のトークイベントで伺ったところによると、
それぞれの脚本家が約1年近く矢崎監督と議論して作り上げたストーリーとのこと。
何度も何度も書き直して仕上げたものだけあり、
見終わった後、不思議なくらい充足感があった理由がよくわかりました。
それこそ長編映画を5本見たのと同じくらいの満足感。
内容の濃さもさることながら、うまく言葉にできないのですが、
見る側が映画の行間を読みたくなるような、そんな空気感のある作品でした。
恣意的に見方を強制されるようなハリウッド的な映画とは全く違う味のある作品。
小気味好く、キレ味ある5つの作品は自分の好きな作家のレイモンドカーヴァーの短編を思い出しました。
また、人生のどこかで経験しそうな物語が、ヒリヒリと心に沁みました。


帰りがけに草野さんも話をしていたけれど、
見れば見るたびに違う感想が出てくるのだと思う。
自分は俳優にはなれないし、お門違いかもしれないけれども、
こういう作品を演じ、表現できる草野さんを羨ましく感じました。
写真でこういうことができないか、
そんなことを考えながら家路に着いた土曜日の夕方なのでした。

今になってもトークイベントで矢崎監督が話していた
映画製作についてのエピソードが心に引っ掛かっている。
「何が正解かは本当にわからない。だた「これではない。違う。」ということを繰り返して、皆で作品を作り上げていくことがいい。正解が分かっているものは面白くない。」
写真もまた然りなんですよね。
すばらしい刺激をもらいました。もう一度見たい映画です。

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