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April 29, 2017

雲無心出岫:

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本日の午後、煎茶道の家元の伯母の家にて勉強会。
なんとかして今日の記憶を頭にとどめなければ。。。
以下、備忘の為のメモ。

***
「雲無心出岫」は、中国は晋の時代の詩人、
陶淵明の「帰去来辞」の一節。
役人を辞して郷里に戻り隠遁生活を送ろうとしている陶淵明の晴れやかな気持ちを記したもの。
この一節は多くの文人に好まれ、三渓園を作った原三渓の書を、伯母が所有している。
また、江戸時代に煎茶に造詣の深かった文人、
田能村竹田の代表作「亦復一楽帖」の第一頁の風景画にも引用されている。
一枚目の写真。
✳︎
煎茶の席で掛けられる書画は、文人書画が用いられる。
文人書画とは単に文芸、学芸に秀でた人の作というわけではなく、
漢文学的芸術と関わっているものかどうかが重要。
文人画の発生は中国の唐、宋の時代。
士大夫といわれる政府の高官や学者などの文人が描いた画は、
専門画工の写実な画に対し、主観の強い個性的なものであった。
その画は、強調、風刺、批判、諧謔を含んだもので、この系譜に属する絵画を文人画という。

与謝蕪村と池大雅の合作による「十便十宜帖」は、
下郷学海という人物が、両者に各10葉づつ小景山水の画を描かせ所蔵したもの。
大雅は金銭に頓着せず、蕪村も常に貧しかった。
いずれも、漢文学に造詣が深く、煎茶の席でその書画が好まれる。
昭和の初期に大塚工芸舎が作成した複製本を見る。
上の写真が池大雅。
下の写真が与謝蕪村。
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